どうして鍼灸は効果があるの?その科学的根拠が明らかに!

2024年02月16日

 

2024年2月放送の”カズレーザーと学ぶ”で放送された鍼灸特集!「鍼灸がなぜ効果があるのか?」を新潟医療福祉大学の鍼灸健康学科長である粕谷大智氏が、その科学的根拠を解説しておりました。大変、素晴らしい内容でしたのでシャアさせていただきます♪

 

 

どうして鍼灸は効果があるのか?

近年、ハーバード大学やスタンフォード大学では、ツボの効果に対するメカニズムを研究しており、ついに科学的根拠が明らかになりました。

 

鍼刺激をすると”ポリモーダル受容器”にて、ズーンとした響きを受信します。響きの感覚は脊髄神経を上り、大脳皮質へ伝達されます。すると大脳では脳内麻薬である”オピオイド”が分泌され、疲労回復、鎮痛作用、多幸感がもたらされる事が実証されております。

 

 

ポリモ―ダル受容器とは、痛覚を感知する受容器で、温覚、冷覚も”痛覚”として認識します。普段から、オーバーワークで疲労が蓄積している方やストレスが溜まっている方、寝不足の方は、痛みに過敏で、筋肉も硬い傾向にあります。そのような方は、様々なツボを刺激することで、効果的に脳内オピオイドが分泌され、鎮痛や疲労回復、ストレス緩和に役立ちます。

 

ツボの正体は”知覚神経”である

実は、ツボは知覚神経の密集地帯!ツボに触れると、ズーンとした鈍い痛みや、逆に鋭い圧痛を感じるのは知覚神経によるもの。逆に非ツボに触れても、ほとんど痛みが感じられません。

 

 

上の図でも分かるようにツボ(合谷)には多数の知覚神経が密集しているのが分かります。逆に非ツボには、ほとんど知覚神経が見当たりません。ちなみに、合谷は”万能のツボ”ともいわれ、手の甲にある親指と人差し指の間に位置します。押してズーンとした響きを感じられたら、そこが合谷です。合谷は、風邪のひき始め、頭痛、鼻水、歯痛、眼精疲労、疲労回復、鎮痛作用、肩こり、ストレス解消など幅広い症状に有効です。合谷の幅広い効果の所以は、豊富な知覚神経にあったのです!

 

たった5分の鍼で血流、自律神経も大幅に改善!

右手の”合谷”のみ鍼を打ったにも関わらず、たった5分で、鍼をしていない左手も血行が促進されているのが分かります。さらには首やお腹まで血流が促進されているのが分かります。この反応は”自律神経反射”といって、鍼刺激で交感神経が下がり、血管が拡張し、血行促進の作用によるもの。

 

自律神経は、交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)のバランスが大切!現代人の多くは、交感神経が優位に働いており、イライラや逆に気分の落ち込み、不安感、動悸、疲労感、頭痛、手足の冷え、めまい、不眠、肩こり等を感じています。交感神経と副交感神経の割合は1:1がベスト!鍼刺激をして、たった5分で副交感神経が15%→47%まで大幅に改善!短時間で疲労回復したことが分かります。

 

 

鍼刺激の30分後には脳内麻薬の量が3倍にアップ!

 

脳内麻薬の1つである”エンドルフィン”。主に脳の報酬系に分布しており、鎮痛作用多幸感をもたらします。上のグラフでも分かるように、鍼をしてから30分後には、なんとエンドルフィンの量が3倍にまで上昇しています!エンドルフィンが分泌されると、痛みがブロックされ、免疫機能が向上するだけでなく、食欲、睡眠欲、生存欲、本能などが満たされ、心から癒され、私たちに深い充足感を与えてくれます。

まとめ

いかがでしたか?鍼灸の施術を受けると、痛みが取れたり、リラックスして眠くなったり、心が軽くなったり、手足がポカポカしてきたり、疲れが抜ける理由は、脳内麻薬”オピオイド”

”自律神経反射”によるものだという事がお分かり頂けたかと思います。

 

マッサージやヨガ、アロマ、食事療法、湯船につかったり、睡眠を取っても、なかなか解消しない、コリや疲れ、不調は、交感神経の過緊張が原因かもしれません。

 

ストレスをお酒や甘い物の過食で、一時的にドーパミン(脳内麻薬)を出しても、その効果は一過性でかえって、血糖値を乱高下させ、心身にダメージを与える結果になります💦

 

今、不調を抱えていらっしゃる方は、ぜひ副作用のない鍼灸をすることで、あなた本来の治癒力生命力を取り戻していただき、再び心の底から笑顔を取り戻して頂けたらと思います。さらに鍼灸が普及し、不調を抱える現代人に対し、根本からお役に立てるという認識が広がっていく事を願ってやみません。皆様のご来院をお待ち申し上げております。

 

 

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