病気は6段階で進行する

2024年05月14日

なぜ日本人は病気の予防に無頓着なのか?

 

アメリカやヨーロッパでは、病気にならないための予防医療が中心!その理由は、医療費が猛烈に高いため!医療費の全てが自己負担になるため、風邪でちょっと病院にかかっただけで10万円以上かかりますし、薬もとても高く、手術するような事になったら数100万単位の金額になります!アメリカにおける自己破産のトップは、医療費によるものだそうです。そのため自分の健康を守るには、予防に熱心にならざる得ないをわけです。

 

一方、日本では”国民皆保険制度”があるため、万人が安く医療が受けられます。たとえ病気になっても、3割負担で済みますし「病気になっても国や会社が面倒をみてくれるから安心!」という意識が働くため、アメリカの様に病気に対する危機感を持っていません。

 

さらに日本では「未病は病気ではない」という位置づけになっているため、医療保険の対象になりません。そのため「病気は未然に防ぐべし」と言われたところで、医療保険の対象にならないことは、積極的にやろうという気持ちにはならないのが現状です💦

 

実は”未病”は病気の始まりだった

 

一般的に西洋医学の場合、検査で何らかの異常が見つかると、特定の病名がつけられ、●●病と診断されます。しかしながら「健康診断での結果は全く異状なし」なのに最近、寝起きもスッキリしない、一日中、なんとなく体がダルイ、以前のように健康に自信が持てなくなったと感じていませんか?このように健康診断では異常が見つからない、しかし今までの状態とは違って感じられる状態を東洋医学では「未病」といいます。

 

東洋医学では、未病は病気の始まりと考えています。西洋医学上の”病名”がつけられる前の段階の、健康状態の異変(疲労やムクミ、気力の低下、冷え等)が生じた時点から、病気はすでに水面下で始まっているのです!自覚症状を感じ始めたときには、病気がかなり進行しています💦

 

未病のうちに、早期に手をうつことで、病気を未然に防ぐことが出来ます。ところが、病気が進行してから治療をスタートした場合、大抵は元通りの状態にまで戻すことは難しく、生涯、薬づけの状態になったり、後遺症が残ってしまう場合もあります💦

 

 

病気は6段階で進行する

         (イラスト:森田真理)

 

そもそも健康や美への意識が高い人は、あまり生活習慣病にかかりません。日頃、節制の効かない人ほど病気のリスクが高くなります💦

 

病気は発症するまで、水面下で進行しています。1~4段階目までが「未病ゾーン」になります。多くの日本人は、4段階目までは、「健康診断での結果は全く異状なし」のため、危機感はありません。ところが発症し、6段階目の「病気」になると、病院で投薬や手術をしても、完全に元通りに戻すことは難しいレベルになります。だからこそ「未病」のうちに元に戻すことが大切なのです。

 

1段階目:蓄積

 

暴飲暴食、砂糖や揚げ物、加工品の摂りすぎ、飲酒、喫煙、睡眠不足、運動不足、ストレスなどで、毒素が蓄積されている段階。身体がむくんだり、重だるい、肩こり、疲労感、鼻づまり、鼻水、お腹が張って苦しい、便秘や下痢などが起こります。

 

2段階目:悪化

 

不摂生がたたり、悪化している段階。身体は悲鳴を上げているものの、栄養ドリンクやカフェイン、アルコール、鎮痛剤、湿布などで不調をごまかしている状態です。

 

 

3段階目:拡大化

 

ついに過剰な毒素が、関節や皮膚まで広がってきている段階。皮膚にもシミが目立ってきたり、カユミや湿疹などが出る場合も!肝臓や腎臓が一生懸命、毒素を解毒するために頑張っています!

 

 

4段階目:局所化

 

この段階までくると、過剰な毒素が、身体の中の弱い部分や、酷使している場所に集まってきます。過剰な毒素が、古傷に集中したり、普段から酷使している場所に居座り、ムクミや腫れぼったさをを覚えます。腎臓でも処理しきれない毒素は、特に毒素が集中している箇所に、ガンを作りだします。

 

5段階目:発症

 

ついに症状として顕在化してきました!毒素は時間と共に、病気として現れ、炎症となって現れます。大抵の日本人は、ここでようやく病院に駆け込みます!

 

6段階目:病気

 

最後の6段階目になると、病気が様々な形に変性し、慢性化していきます。たとえば炎症が”自己免疫疾患”へと変性したり、単なる関節炎が、リウマチに変性したり、ドロドロ血液が、動脈硬化、腎不全、肝硬変、悪性腫瘍、糖尿病、白内障、認知症へと変性していきます。⚠この段階までくると、病院でも完全に元通りの状態に戻すことは難しくなります💦

健康寿命を延ばすには、長期戦略をしていく

 

西洋医学の場合、さまざまな検査で異常値が出なくなった時点で、病気が完治したと見なされ、一般的に治療も終了となります。

 

しかし、人のカラダは、季節の変わり目、加齢、ホルモンバランス、冷え、飲酒、喫煙、暴飲暴食、ストレス、運動不足、寝不足、過労などにより、常に変化をし続けるため、健康や若さを維持することは難しくなります💦

 

東洋医学では、病気が完治した時点でも、養生は続きます。再発を防いだり、体質改善をしながら、抵抗力を高め、健康寿命を延ばすことに注力をしていきます。日本では健康寿命と平均寿命の差が、男性で9年。女性で12年もあり、それくらいの期間は寝たきり、介護が必要な状態で暮らす方がほとんどです。この期間をいかに短くするかは「予防」にかかっています!健康寿命を延ばしていくには、病気が完治した後も、長期戦略をしていく必要があります!

 

 

まとめ

鍼灸は、病気を未然に防ぐだけでなく、病気を抱えた状態でも、苦痛なく生活できるようにサポートしたり健康の質を高めていくためのケア出来ます。また病気になる前に、予兆を発見できるため、後遺症のリスクを避けることも出来ます!

 

現在、日本人の多くは、病気になってから、病院で薬をもらったり、手術をするのが一般的です。薬は、問題を先送りするだけで、根本的には解決できません!皮肉なことに、問題を解決するはずの薬が、さらなる副作用を作り出し、ますます病気を重くすることもあります。たとえ手術をしても、完全に元通りの身体に回復することは難しくなります💦

 

日本人が健康寿命を延ばすためには”予防医療”に目を向ける必要があります。鍼灸がもっと気軽に受けることが出来る世の中になる様、皆様の健康を守るためにも、生涯現役で”鍼灸師”を続けていきます!

 

 

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