今年も猛威をふるっているスギ花粉!国民の3人に1人は花粉症と言われる時代💦
一度、花粉症になると、二度と治らないと諦めていませんか?たしかにアレルギーに感作されると、元に戻らないため、花粉症が完治したり、自然治癒することは望めませんが、薬に頼らず、鼻水やくしゃみ、目のかゆみが消え、症状が止まっている状態(寛解)までコントロールする事は十分にできます!花粉症の場合、目指すべきゴールは、症状が抑えられている「寛解」!薬に頼らず、花粉症を良くする方法を余すことなくお伝えします!
花粉症を始めとするアレルギー疾患が増えている理由!
私たちの体は、異物を排除するために炎症が起きるシステムを持っています。花粉が侵入してくると、異物を排除しようと、くしゃみ、鼻水、目のかゆみが起きます!これらの働きは、誰しも持っているのですが、問題は昔に比べ、現代は過剰に炎症が起こりやすい人が増えてきている点です💦
私たちの免疫には「異物を排除するためのリンパ球」と「暴走を抑えるためのリンパ球」が存在しています。暴走を抑えるリンパ球の働きが悪くなると、花粉症をはじめとする、アレルギー疾患が発症するようになります💦この暴走を抑えるリンパ球をTreg細胞(制御性T細胞)と言います。Treg細胞は免疫抑制細胞の1つで、免疫の暴走を抑え、アレルギー反応を抑える働きをします。
花粉症をはじめとするアレルギー疾患を持っている方は、決まってTreg細胞の動きが悪く、くしゃみ、鼻水、カユミが悪化してしまうのです。
花粉症を抑えこむ秘訣は腸活にあった
最近では、腸内細菌叢のバランス破綻が、花粉症をはじめとするアレルギー反応(喘息、アトピー性皮膚炎、関節リウマチなど)を悪化させるという仕組みが解明されています!
近年の研究で、腸内細菌がつくる酪酸菌がアレルギー反応を抑える免疫細胞であるTreg(制御性T細胞)を増やすことが明らかになりました!つまり花粉症を根本的に解消する秘訣は「腸内の酪酸菌を増やし、Treg細胞を活性化させる」ことにあります。
酪酸菌には、下記のような有益な作用が認められています!
・抗炎症作用
・アレルギーの抑制
・免疫力アップ(粘膜免疫)
・バリア機能の維持
・骨形成の抑制(骨粗しょう症の予防)
・加齢に伴う筋肉減少の抑制(サルコペニア、フレイル、ロコモの予防)
・うつ病の予防(セロトニン、ドーパミンの材料を作る)
・大腸がんの抑制
・血糖値の上昇を抑える、食欲抑制、肥満防止
・老化防止(細胞の酸化を抑える)
こんな優れた働きのある酪酸菌をどうにか増やしたいですよね!残念ながら酪酸菌を含む食品は、ぬか漬けと臭豆腐くらいしかありません!しかし発酵性食物繊維を摂ると酪酸菌を増やすことが出来ます!中でも未精製の玄米は、酪酸菌のエサになる発酵性食物繊維が豊富!!その他イモ類、豆類、根菜類、海藻類を摂取すると、酪酸菌を産生することが出来ます!
⚠注意したいのは、過激な糖質制限!穀物やイモ類には、酪酸菌のエサになる食物繊維が多く含まれています。アレルギー症状を寛解させるには、主食、主菜、副菜をバランス良く食べるのが非常に大切です。
これだけは止めて!酪酸菌が減る6つのNG行為
⚠せっかく食物繊維を摂っても、花粉症が一向に良くならない方は、下記の様なことをしている可能性があります💦
1.お酒が好きで、ついつい飲みすぎてしまう
飲酒習慣のある人は、そうでない人に比べて、酪酸菌の保有率が少ないというデータがあります。この事から、習慣的な飲酒は、酪酸菌の生息にダメージを与えてしまいます💦どうしてもお酒が好きな方は、1日20g(ビールなら500ml、日本酒なら1合、ワインなら200ml)までに制限したり、水などのチェイサーと一緒にたしなむ、休肝日をつくるなどして対策しましょう!
2.デスクワーク中心の生活。運動はほとんどしない
座りっぱなしや運動不足の人は、アクティブな人と比べると、酪酸菌が少ないというデータがあります。息が上がる程度の運動を30分以上、週3回、6週間ほど続けると酪酸菌が増える報告もあります。運動をすることで、血流が良くなり蠕動運動も活発になります!歩くだけでも十分に効果がありますので、1駅手前で降りて歩くなど運動量を増やしましょう。
3.抗生物質や薬を飲み続けている
抗生物質の多用は、腸内細菌の生育を抑制するため、酪酸菌の保有率が減ってしまうので注意が必要です💦花粉症の薬である”抗ヒスタミン剤やステロイド”は、過剰な免疫機能を抑えるのに有効ですが、飲み続けても根本的な解決になりません!逆に薬に対する”耐性”が生まれ、薬が効かなくなってきたり、必要な免疫まで働かなくなってしまいます💦食事や睡眠、運動習慣を見直し、なるべく薬に頼らない生活習慣にシフトしていきましょう。
4.ストレス過多である
腸と脳は、迷走神経を介して密接につながっており、ストレスがかかると腹痛や下痢を生じることがあります。仕事やプライベートでストレスを感じている人は、酪酸菌が減り、腸内細菌のバランスが乱れるという報告もあります。ストレスフルな方は、趣味や運動でストレスを発散したり、鍼灸で自律神経を整え、酪酸菌が活性化しやすい環境をづくりを心がけましょう!
5.夜遅い時間に食べる、寝る前に食べる
”時間栄養学”が注目されていますが、昼夜逆転、夜勤、生活リズムが不規則な人は、腸内フローラが乱れやすく、酪酸菌の減少を引き起こすという研究結果もあります。腸内細菌にとっては、出来るだけ規則正しい生活を心がけることが大切です。
6.脂っこい食事、塩、砂糖が好き
オメガ6(肉などの動物性脂肪、バター、サラダ油、ファーストフード、スナック菓子)を摂り過ぎると、免疫の暴走を抑える酪酸菌などの、腸内細菌が減ってしまいます💦
週3日以上、菓子パン、ファーストフード、お菓子、スナック菓子を食べている方は、週1日の人と比べて、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、関節リウマチの症状が強く出るという報告もあります。これらの食事を食べ続けると、腸だけでなく腎臓にも負担がかかる様になります。腎臓の機能が低下すると、異物を外に排出しようとして、鼻炎、目のカユミ、蕁麻疹が出てくる様になりますので、なるべく控える様にしましょう!
花粉症にはビタミンDが特効薬!
実は、ビタミンDは、炎症性サイトカインの働きを抑える働きがあります!実際にスギ花粉症で苦しんできた私は、ビタミンDを約1年間、摂取してきた結果、見事に花粉症を緩和させることに成功しました!そのエピソードをご紹介します。
ちょうど1年前の春先まで、私は重度のスギ花粉症に悩まされてきました💦くしゃみのし過ぎで腰痛になり、ポタポタ流れ落ちる鼻水で鼻の穴が切れ、ひどい目のカユミで目玉を取り出して洗いたい状態で、毎年、気が狂いそうでした💦
「重症の花粉症の患者でも血中のビタミンD濃度を50まで上げると、症状がピタっと止まる」(溝口徹先生の著書”花粉症は1週間で治る”)ことを知り、毎日ビタミンDのサプリを摂取!肉中心の生活から魚中心の食生活にシフト!毎朝、20分間の光線療法を日課にし、日焼け止め、飲む日焼け止めを全て中止しました!
こうして1年間にわたり食事からも、皮膚からもビタミンDを摂取するように努めたところ、今年の春は、くしゃみ、鼻水、目のカユミを見事に抑え込むことに成功しました!丸1年間、ビタミンD活動したことにより、アレルギー体質が改善されただけでなく、足腰が大変丈夫になり、筋力もつきました!以前はしょっちゅう、つまづいていたのですが、現在は、つまづかないで歩けるようになったり、ヨガの片足ポーズもフラフラしないで、しっかり立てる様になりました!また顔の骨粗しょう症が改善し、頬の張りや弾力が戻り、肝斑まで薄くなるといった思わぬ収穫もありました♪今後も、ビタミンDを意識した生活を送っていこうと思います。
花粉症で苦しむ方は”合谷”のお灸が効果テキメン!
施灸すると、体内にステロイドホルモンが増えることが、北里大学の研究で明らかになりました。ステロイド薬を長期間、使用すると副作用が心配ですが、施灸によって作られたステロイドホルモンには副作用が一切ありません!実際に、私も2月中旬あたりから、朝晩2回、合谷※①にお灸をしています。食事や花粉の飛散量によって、鼻がグズついたり、目のカユミを感じた時に、合谷にお灸をすると、その場で症状が鎮まるのを実感できます!
※①合谷(ごうこく):手の甲にあり、親指と人差し指の骨が交わる場所。押すとズーンと響く場所が合谷です。
薬は、過剰な免疫を抑え込むことで、花粉症の症状は楽になりますが、必要な免疫まで抑え込んでしまうため、免疫力が低下しやすくなります。その点、お灸は免疫力を維持したまま、過剰な免疫だけを抑制してくれるので安心です。
まとめ
いかがでしたか?二度と花粉症が良くならないと思っている方、薬を飲んでも効かない方、薬に頼らず花粉症を克服したい方のご参考になれば幸いです!私たちにとって免疫力は、とても大切ですが、過剰に働き過ぎると、花粉症だけでなく、アトピー、喘息、老化、流産、膠原病や関節リウマチなど自己免疫疾患を招きやすくなります💦
バランスの良い食事、睡眠、運動、適度な日光浴によって、本来の免疫が保たれます。特に11月~2月は日照時間が短く、太陽からビタミンDを作ることが不可能ですので注意が必要な時期です。花粉症でお困りの方は、生活習慣と鍼灸で体質改善は十分に可能ですので、ご相談ください。
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🌟診療時間 10~18時 土日・祝日も営業! 定休日:水曜日
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一緒に、花粉症を克服して参りましょう!