理想的なお腹は、全体がフワフワと柔らかく、下腹部を押すと、はずむよう弾力があります。
実際に、お腹に触れてみて、あなたの健康状態をチェックしてみましょう。
【目次】
1.お腹でわかる、あなたの体質
2.疲れやすい、胃が弱いタイプのお腹
3.ストレスを溜めがち、肝臓が弱りがちのお腹
4.婦人科疾患の可能性もあるお腹
(a)小腹硬満(しょうふくこうまん)
(b)小腹急結(しょうふくきゅうけつ)
5.まとめ
1.お腹でわかる、あなたの体質
お腹を押してみて、もし「痛み」を感じたら、あなたは「実証」です。
「実証の人」は比較的、体力に自信があり、抵抗力もあります。その反面、体力を過信しすぎて有害なものをため込んでいる可能性もあります。体調を崩してもすぐに治ります。
お腹を押すと「痛み」がやわらぐタイプの人は「虚症」です。
「虚症の人」は体力がなく、疲れやすく抵抗力もありません。つねに慢性的な不調をかかえており、悪化もしなければ回復もしにくいタイプでしょう。
2.疲れやすい、胃が弱いタイプのお腹
「胃内停水」(いないていすい)
胃が弱く、みぞおちの辺りに水が溜まっており、動くとポチャポチャと音がします。
疲れやすく、胃もたれ、消化不良、冷え、風邪をひきやすいかもしれません。
冷たい飲食をひかえる、よく噛んでたべる、夜9時以降の食事をひかえるなど対策をしてみてください。
3.ストレスを溜めがち、肝臓が弱りがちのお腹
胸脇苦満(きょうきょうくまん)
イライラしやすく、ストレスを溜めこんでいたり、呼吸もあさく、ちょっと無理し過ぎているかもしれません。
また夜遅い食事、アルコールの飲みすぎ、甘い物の食べ過ぎなどで、肝機能の弱りでも硬くなります。心あたりのある人は気を付けましょう。
4.婦人科疾患の可能性もあるお腹
(a)小腹硬満(しょうふくこうまん)
おへその下が硬く腫れています。「於血」がたまっているため、押すと非常に硬く、痛みを伴います。子宮筋腫、婦人科疾患の可能性もあります。骨盤内は血流がわるくなりがちです。お灸をしたり、マッサージなどで、停滞している「於血」を流してあげると良いでしょう。
(b)小腹急結(しょうふくきゅうけつ)
これは、本当によく見かけるケースの一つです。左下のマークを押すと、強く痛みます。
おそらく於血が原因の生理痛があったり、経血に血の塊があったり、子宮筋腫、または別の婦人科疾患がある可能性があります。鍼灸で、骨盤の中の血の巡りを良くしていくとラクになります。
5.まとめ
鍼灸のまえは、お腹がガチガチで指が入らなかった人、軽く押しただけで痛みを伴う人、まるで水風呂に浸かってきたかと見誤うほどお腹が冷たい人も、鍼灸の後は、お腹がフワフワに柔らかくなったり、温かくなります。
子宮筋腫やPMS、生理痛がある人も、鍼灸で「於血」を流してあげるとラクになりますよ。
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