鍼灸を初めて受ける方 好転反応について知っておくべきこと

2022年05月30日

あなたに好転反応が起きている理由

「鍼灸を初めて受ける方」や「長い間、体のメンテナンスを放ったらかしていた方」は、施術後に、眠くなったり、だるくなったり、コリや痛みを感じたり、お腹にガスが溜まってきたり、下痢を伴う場合があります。これらは全て「好転反応」といって体が回復、修正するために起きている反応ですので、絶対に心配しないでください。

 

体が回復に向かっている時期は、体の感覚に対し敏感になっています。実は、健康な人ほど、体の感覚に対し敏感なのです。ですから、今この瞬間、体が整っていない事に対し、一時的に痛みや違和感を感じるのは、むしろ当然のことなのです。皆様に認識していただきたいことは痛みをはじめとする好転反応は、体が回復するために起きる必要なプロセスだという事!むしろ不健康な体から、健康的な体へとシフトしている証拠ですので、心配せず、こちらのコラムを最後までお読みいただき、ご安心いただけたらと思います。

 

 

実は、体を壊しているときほど痛まない

普段から夜更かし、座りっぱなしの生活、姿勢が悪い、お菓子やコンビニ弁当ばかり食べているのにも関わらず、不調を感じないような方は、かなり「鈍い体」になっている可能性があります。不健康な人ほど、体の感覚に対し鈍感です。体が故障しているのにも関わらず、不調もなく、ご本人様も異常を感じていない場合、ある日突然、大病したり、ぽっくり逝く場合があります。残念ながら、鈍い体になっている方ほど、これに近い状態になっています💦

 

意外に思われるかもしれませんが、体を壊している真っ最中は、ほとんど痛まないのです。鈍い体の方ほど、体を修復する機能が壊れているため、痛みや疲れもほとんど感じないのです💦これは40代や50代以降、不摂生している方に多くみられます。

 

好転反応がでてきたら、どうすれば良いの?

痛みや疲れがでてきた場合は、今は少し休んで下さい(体の使用制限)という体の欲求です。今まで体の声を無視し続け、酷使してきたほど「痛み」「疲れ」という感覚神経によって強制的に休息をとらされます。むしろ使用制限することで、回復のために静養できますので、結果的に素晴らしい養生ができる事になります。

 

痛み、疲れ以外にも、しびれ、眠い、下痢、かゆみ、発熱なども基本的に同様です。決して故障のサインではなく、休息の欲求、回復中なので心配はいりません。休息と並行して行っていただきたいことは、血流を良くし体内の毒素を排出してあげること。血液は80~90%は水分で構成されているため、水分摂取が血流促進には欠かせません。1ℓほどの白湯をちびちび飲みながら排毒を促してあげたり、ストレッチ湯舟につかって血流を促し、十分な睡眠をとってあげましょう。

 

 

心配したり、焦るほど治癒に時間がかかってしまう

比較的に軽症の方や、体力のある方は、鍼灸の施術後、回復に向かっていきますが、通常は、右肩上がりに良くなることはありません。どんな方でも、体調には波があり、揺らぐもの。健康に自信がある方といえども、思いどおりにいかない事もしばしば・・・。気圧の変化や寒暖差、生理周期、食事や睡眠の質によっても、体調はたえず変化しますので、不調をいちいち心配してはいけません。心配すればするほど、焦れば焦るほど、内臓の働きが落ち、免疫も下がり、回復まで余計に時間がかかります。

 

皆様が思っている以上に、心が肉体に与える影響は絶大です。どこか痛みが出た時も、必要以上に痛みに心が囚われていると、余計に痛みが増したり、必要以上に痛みを強く感じたり、経過が極端に悪くなります。しかし好きな人に会ったり、好きなテレビでも見て意識を他にむけているうちに気にならなくなります。どんな病気でも不安や焦り、本当に良くなるんだろうか?という心配や疑いを抱えながら経過することは出来ません💦

 

よく1~2か月で良くならないと心配する方がいらっしゃいますが、焦ったらダメですよ💦まずは現状維持で良しとする姿勢が大切です。不思議と焦れば焦るほど人ほど、良くならない傾向があります。「待つこと」が大切です。体を信じて、安心して待っていただけたらと思います。

 

鎮痛剤や湿布を貼ると余計に痛くなる

 

前述しましたように、痛みは回復のために起きている反応ですので心配しないでください。よく安易に、鎮痛剤を服用する方がいらっしゃいます。鎮痛剤は、痛みを麻痺させているだけで、痛みの元を取り除く働きはありません💦単に痛みを先送りしているだけで、鈍い体に逆戻りしてしまいます。明日は大事な試合がある、娘の結婚式で何とかしたい場合は別ですが・・・。

 

鎮痛剤を常用している方は、血流が悪くなっています。痛みが起きる頻度が増え、痛みはさらに強くなっていきます。しかも鎮痛剤が切れると、前より痛みが強くなります💦

 

湿布も同様です。貼った時はスーッとして気持ちが良いのですが、貼り続けていくと、患部が冷えてしまうため、なかなか組織が回復せず、かえって痛みも増していくので注意が必要です。

 

何度もお伝えしていますが、痛みは回復期に起きています。鎮痛剤や湿布で冷やさず、休息をとったり、温めてあげることで回復をサポートしてあげましょう。

鍼のこれだけのメリット

すでに鈍い体になっている方は、温めても安静にしていても良くなるまでに、結構な時間がかかります💦単なる疲労程度でしたら、一晩ゆっくり休めば回復しますが、慢性化していたり、癒着や拘縮している場合は、安静にしていても、自力ではなかなか回復するものではありません💦

 

でもご安心ください!これを2倍速、3倍速に回復スピードを上げ、さらに健康の到達点を2倍高、3倍高にしようというのが、鍼灸の目的です。癒着や拘縮を放っておくと、将来的に骨化や癌化したり、内臓や神経、精神にまで異常を来たす可能性があります💦体は機械のように部品交換ができませんので、早めのメンテナンス、定期的なメンテナンスが必要です。

 

まとめ

いかかでしたか?痛みや不調の全ては、回復するために起きていることをご理解いただけましたか?ぜひ慌てず、心配なさらないでください。40歳を超えたら、活性酸素が体内に増え、酸化しやすくなります。免疫力やホルモンも若い頃に比べると、半分程度まで低下していきます。人の体は機械のように部品交換ができません。鈍い体の方ほど、重症化を防ぐためにも早期のメンテナンスが必要です。皆様に鍼のスペシャルな手ごたえを知って頂き、1人でも多くの方のお役に立てたら幸いです。

 

Mari鍼灸Salon 院長・森田真理

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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