ツボはなぜ効くの?”あしたが変わるトリセツショー”より

2024年05月18日

全身にはWHOで定められているツボが361個あります!ツボを押したり、お灸や鍼をすると、不快な症状が緩和します。これには、研究による、ちゃんとした科学的根拠があるんです!”あしたが変わるトリセツショー、ツボのトリセツ”で紹介された内容をシェアさせていただきます!ツボは、東洋の神秘という曖昧(あいまい)なイメージがありますが、効果を裏付けできる画像やエビデンスがあるんです!ぜひ最後までお読みください♪

なぜ、ツボは効くのか?その証拠画像

 

上の画像は、手の甲にある「合谷 ごうこく」というツボを押したときの、脳のMRI画像です。血流の増加を示す黄色や緑の部分が増えています。この時、脳内麻薬であるオピオイドが分泌され、痛みを和らげたり、多幸感をもたらす事がわかっています。合谷には、無数の知覚神経が存在しており、ツボ刺激すると、鼻炎、頭痛、眼精疲労、肩こり、歯痛、血圧を安定させる効果が認められています。ひどい鼻炎や花粉症の方に、合谷に鍼をすると、一時的に鼻が楽になります。(個人差があります。)

 

 

こちらの画像は、肩こりに効果があるツボ「肩井 けんせい」に鍼刺激をしたときの画像。肩こりの原因の1つは、筋肉を包んでいる筋膜にシワが出来てしまうことです。肩井に鍼を打った後、筋膜のシワが、まるでアイロンをかけたかの様に、ピンと伸びているのが分かりますね。

 

コリ固まっている筋肉に、鍼刺激を行うと、鍼による微細な傷を治そうと、血流が増加します!この時、筋肉中にたまった、痛み物質が押し流されるため、筋肉が柔らかくなります。その結果、筋膜のシワが伸び、肩こりが軽減するというわけです!

 

内臓の不調が、体表面のツボに現れる証拠画像!

 

                               

 左側が高血圧を起こしているマウス    右側が大腸炎を起こしているマウス

 

それぞれのマウスに、炎症に反応する薬を注射した結果、なぜか手足の表面に炎症が起きました。

 

左の高血圧を起こしているマウス

マウスの炎症反応が、「大陵 だいりょう」というツボと一致!大陵は、心包経(しんぽうけい)に位置するツボ。臨床の現場でも、心臓や循環器系の障害に用いられるツボ。

 

右の大腸炎を起こしているマウス

マウスの炎症反応が「内庭 ないてい」「解谿 かいけい」というツボと一致!これらのツボは胃経に位置し、胃腸炎や腹痛の緩和に有効とされているツボ。

 

このことから「ツボは内臓の不調に応じて、体表面に炎症が起きる場所だ」ということが分かります。(韓医学研究院より)

 

さらにツボのメカニズムに迫る!

なぜ、不調が起きている心臓や胃腸から、遠く離れた手足のツボに、反応が出るのか?これに対する疑問が近年の研究により明らかになってきました。

 

一説によると、腸に不調が生じると、不調を示す信号が、脊髄をのぼり、脳に伝わります。脊髄には「腸の不調を伝えるための電気信号」と「足のツボ情報を脳に伝えるための電気信号」が通っています。そのため、脳は、腸からの信号を、足からの信号と勘違いしてしまうそうなのです!

 

この時、脳は腸の不調を改善しようと、血行を促す信号を送ります。このとき、足にも同様の信号を送ってしまうため、足に炎症が起きてしまうという訳です。この炎症によって回復が促されます。だいたい数日もすれば良くなります!

 

ツボをご紹介

 

先述したツボをご紹介します。ツボは、知覚神経が集まっている場所です。押してみてズーンとした響きがあれば正解!押し方のコツは、ゆっくり3秒かけて押し、3秒ほどキープ。押し終わったら、ゆっくり力を抜きます。ツボにお灸をすえても効果があります。日頃のセルフケアにお役立てください。

 

大陵(だいりょう)

 

経絡:心包経

場所:手首のど真ん中にあります。手首を曲げた時に浮き出てくる2本の腱の間に位置します。

 

大陵は「原穴 げんけつ」といって、気血が最も集まる場所です。自律神経を調整したり、鎮静する作用があります。

 

こんな時に:心痛、動悸、ヒステリーを鎮めたいときに。

 

 

 

内庭(ないてい)

 

経絡:胃経

場所:足の人差指と中指の間の付け根、人差し指の骨側にあります!押すと響きがあります。

こんな時に:乗り物酔いしたときに。事前に刺激をしておくと良いです。乗っている最中に、気分が悪くなったら、刺激をすると楽になります。

 

食あたり、胃痛にも有効です!胃熱をおさえ、鎮静させることが出来ます。

 

解谿(かいけい)

 

経絡:胃経

場所:足首の前面。足首をフレックスにしたときに出来る、シワの中央にあります。縦に走る腱と腱の間の凹みにあります。

 

こんな時:胃の不調、お腹の張り、便秘、下痢、腹痛が気になるときに。

 

まとめ

現在、鍼灸はアメリカやヨーロッパで代替医療として大ブームです。鍼や灸の刺激は、筋肉を柔らげ、血行促進し、鎮痛多幸感をもたらします。また自律神経ホルモンバランスを整え、免疫力まで高め、若返りも期待できます。疾病を予防するだけでなく、現在、病気を抱えている方の苦痛や和らげたり、回復を促すことも出来ます!

 

ムチウチや腰痛、神経痛などでお悩みの方、薬を飲んでも効かない方気象病でお悩みの方、生理痛PMS更年期障害でお困りの方がいらっしゃいましたら、鍼灸を取り入れてみませんか?

 

 

 

                

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