健康な人ほど、毒を出す力が強く、毒を出したあとは、かえってスッキリ回復します。
ところが、慢性的に冷えや不調をかかえてきた人は、毒を出す力が弱く回復力もありません。
鍼灸をすると、全身の血流がよくなり、毒出しの力が強まり、自然治癒力も高まります。
【目次】
1.「めんげん反応」ってなに?
2.「めんげん反応」と「病気」の見分け方
3.こんな症状も「めんげん反応」
4.「めんげん反応」が出たら・・・
5.実は、健康な人ほど「不調」を感じやすい
6.いつになったら治るの?
7.まとめ
1.「めんげん反応」ってなに?
一言でいうと「毒出し」
良くなるために起きてくる「好転反応」です。
詳しくは「鍼灸のめんげん反応について、鍼灸師がくわしく解説します!」をご覧ください。
たとえば、具合がわるくて皮膚に湿疹がでていた人は、毒が皮膚に出やすい状態になっているため、かゆみ、吹き出物、赤み、炎症などが皮膚にでやすくなります。これもカラダが快方に向かうときに、一時的に現れる好転反応、つまり「めんげん反応」なのです。
2.「めんげん反応」と「病気」の見分け方
病気の場合は、症状が進行している状態。
毒であふれかえり、処理しきれなくなったため「病気」になっているのです。
逆に「めんげん反応」の場合は、症状が快方に向かっている状態。
症状のわりには平気で活動できたり、顔色も次第によくなり1日~数日で良くなるのが特徴。
人のカラダは「毒をため込む」ようには出来ていません。
「めんげん反応」は、過去にため込んでしまった毒を出している状態。残りの毒さえ出してしまえば、元通りの健康体に戻ることができます。
〇「毒出しの期間」についてはこちらをご覧ください。
3.こんな症状も「めんげん反応」
【毒出しの一覧】
✔発熱 ✔ひどい汗 ✔アトピー症状 ✔顔のシミが濃くなる ✔蕁麻疹 ✔吹き出物 ✔目やに
✔ものもらい ✔尿の色やニオイの変化 ✔下痢 ✔背中や腹部が黒ずむ ✔陰部にカユミ ✔肌のだだれ ✔アザ ✔足の親指の爪が生え変わる ✔靴下が破れる ✔水泡 ✔ふけ ✔鼻水 ✔耳垢
※代謝があがり、血行が良くなったため、過去にため込んできた毒素を排泄しています。
【防御反応】
✔口内炎 ✔歯槽膿漏 ✔歯痛 ✔顎関節症 ✔喉の痛み
※胃腸の具合がわるい人は、毒の侵入を防御するために起きています。
4.「めんげん反応」が出たら・・・
「めんげん反応」を怖がる人もいますが、カラダがおかしくなったのではなく、回復のための「好転反応」ですのでご安心ください。それまでため込んできた毒がでてきて、正常な機能を取り戻している証拠なのです。「毒を出さずして、真の健康や美を得ることはできません。」
あまり驚かず「これで病気が軽くなる」「ため込んできた毒が出てきて良かったな」と考えて、水面下に眠っていた毒をすみずみまで出し切ってしまいましょう。
5.実は、健康な人ほど「不調」を感じやすい
実は、健康な人ほど「健康な状態を保とうとする力」が高いため、不調を感じやすいのです。
✔ 足の冷えやムクミを敏感にキャッチしたり、
✔ 少し食べ過ぎただけで胃が痛くなったり、
✔ 夕方カフェインをとっただけで眠れなくなったり、
✔ 甘い物を食べただけで、お腹を壊したり、ニキビが出たり
これらは、全てカラダが正常に機能している証拠なのです。
不健康な人ほど、カラダの声に鈍感で、毒を出す力さえありません。
6.いつになったら治るの?
実は、人は生きている限り、毒はたまっていくものです。
家の掃除と似ているかもしれません。
呼吸をし、食事をするだけで毒はたまり、カラダも疲れたり、硬くなっていくものです。
1回毒を出したから「お終い」というものでもありません。
毒や疲れ、コリをため込むと病気になるのです。
いつになったら終わるではなく、この先も一生、毒を出していくことで「健康寿命」「アンチエイジング」を実現することが出来るのです。
7.まとめ
「めんげん反応」の出方は、人それぞれです。
もともと体力のある人は「毒出し」が穏やかで気づかない場合もあります。
長年、薬漬けで患っていた人は「良くなるための毒出し期間」があるかもしれませんが
心配は無用です。薬で無理やり症状を抑え込んでしまうと、いずれは大きな病気をしたり、臓器不全、寝たきりになる可能性もあります。
カラダの自然治癒力を信じてください!どんな「めんげん反応」でも必ず落ち着いてくるはずです。
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